2009年11月23日

産業

第1次産業 [編集]
農業 [編集]
農業産出額では全国16位と、いわゆる農業県ではないが、種苗・苗木等の産出額が日本一であるほか、「博多とよのか」や「あまおう」ブランドに代表される、産出額全国2位の苺、同じく全国2位の小麦、同じく3位の菊などが主要産品である。また、「ひのひかり」「夢つくし」「つくしろまん」などの県産米も生産されている。「博多万能ねぎ」と呼ばれる小ねぎも県の特産品として全国的なブランドになっている。

水産業 [編集]
北に玄界灘・響灘、東に周防灘、南西に有明海があり、玄界灘・響灘では、鯖、鯵、イカ、ヒラメ、フグなど、周防灘ではカレイ、ヒラメ、クルマエビ、ワタリガニや牡蠣などの貝類、有明海では海苔養殖が主力で、その他有明海特有の魚介類なども水揚げされている。

林業 [編集]
平成15年度現在、223,222haの森林面積があり、その58%が人工林、天然林は20.3%である。(出典:福岡県林政課「森林・林業白書」)

第2次産業 [編集]
鉱業 [編集]
明治から昭和の高度成長期にかけて、福岡県においては筑豊地区(筑豊炭田)及び大牟田地区(三池炭田)を中心に掘り出される石炭を原材料とした産業が発展した。しかし、1960年代に国内の主要エネルギーが石炭から石油へと転換すると炭鉱の閉山が相次ぎ、1997年の三井三池炭鉱閉山を最後に、福岡県内からすべての炭鉱が閉山した。

工業 [編集]
工業都市北九州市では、官営製鐵所(現・新日本製鐵八幡製鐵所)を中心に鉄鋼業・製造業が発展し、北九州工業地帯と呼ばれるまでに発展をした。その後、エネルギー資源の転換や、素材産業への東アジアの台頭により、質の変化が求められてきている。北九州市には東陶機器や安川電機などの大手製造メーカーの本社がある。
ゴム製品の製造が盛んで、ブリヂストンの創業地である久留米市は、他にムーンスター、アサヒコーポレーションと、ゴム加工品メーカーの工場が多く所在している。 かつて石炭の町として栄えた大牟田市には、三井化学を中心とした三井グループをはじめ、関東化学などの化学工業を中心とした工場があるほか、最近では環境リサイクル産業関連の工場が進出している。 また、我が国鋳銅術発祥の地としても知られ、昭和中期まで石炭産業の発展を担った筑豊地域には、トヨタ自動車九州(宮若市)や麻生グループ(本社:飯塚市)の拠点がある。

福岡県では、愛知県に次ぐ自動車製造拠点にする構想を推進してきており、日産自動車、トヨタ自動車九州の2社が車両製造工場を操業している。2005年には苅田町にトヨタ自動車九州のエンジン工場が操業を開始した。2008年には北九州市にトヨタ自動車九州の部品工場が操業開始して、久留米市にはダイハツ九州のエンジン工場が進出した。

また、九州はシリコンアイランドと呼ばれるように多くの半導体製造工場があるが、行橋市や宮若市にもローム福岡や東芝LSIの工場がある。

建設業 [編集]
中央資本の大手ゼネコンが主流だが、九電工(本社:福岡市)など、売上高2,000億円を超える企業もある。 その他、数多くの中小建設業者がおり、県内総生産では、約1兆円の規模である。

第3次産業 [編集]
福岡県内における第3次産業が全産業に占めるシェアは80%と極めて高い。
商業 [編集]
福岡県における商業は福岡市を中心に、九州・沖縄全域に発展しており、九州・沖縄において福岡県の占める割合は、事業所数33.2 %、従業者数37 .9 %、年間商品販売額51 .9 %であり、特に卸売業の年間商品販売額においては、約6割のシェアを占めている。 小売業では福岡・天神など九州最大の商業集積地を有しており、近年の商業施設の充実や高速道路網の整備等もあって、福岡都市圏の消費マーケットは九州・山口全体を商圏とする規模にまで拡大している。また、都市部郊外にはショッピングセンターも増え、都心部との競争も激しくなっている。九州地域における福岡県の販売額は大きい。

金融業 [編集]
福岡銀行や西日本シティ銀行 など福岡市に本店を置く地銀があり、共に、九州全域に支店網がある。 福岡銀行は、ふくおかフィナンシャルグループ(本社:福岡市)に属しており、同グループの主要子会社は、他に、熊本ファミリー銀行、親和銀行 がある。 また、同グループは総資産で横浜銀行を抜き、地銀トップである。 西日本シティ銀行 は、福岡銀行とほぼ同等の規模を保っており、子会社に長崎銀行、福岡地所、九州カード、九州リース がある。 その他、福岡中央銀行 (本店:福岡市)、筑邦銀行(本店:久留米市)があり、信用金庫などは地域単位で存在する。 中央銀行である日本銀行福岡支店は九州・沖縄8県の取りまとめも行っており、定期的に「九州短観」を発表している。

不動産業 [編集]
キャナルシティ博多や、マリノアシティ福岡、リバーウォーク北九州などの複合商業施設を手がける九州最大の(デベロッパー)である福岡地所(本社:福岡市)などの不動産会社が知られる。また、東京や大阪など県外に本社がある業者も支社を多く置いており、オフィスや住宅の開発などを積極的に展開している。

サービス業 [編集]
情報通信業では、ITソフトウェア関連のサービス業が伸びており、その多くが福岡市内に集積している。また最近では、自動車産業の北部九州への進出とは別に、ソフトウェアや設計を専門とする系列企業の福岡市への進出が進んでいる。既に、トヨタ自動車、日産自動車、ダイハツの各関連企業の進出が決定しているが、福岡市への開設の理由として、情報網や交通網の充実に加え、九州大学など県内の工学系学生の大半が同市に集中していて、優秀な人材に恵まれていることが挙げられる。

現在、福岡県内では将来に向けて学術研究機能・産業機能の高度化を積極的に取り組んでおり、北九州学術研究都市や九州学術研究都市構想計画などがある。 また、産官学連携による財団法人北九州産業学術推進機構や九州大学学術研究都市推進機構を設立し、北九州市若松区ひびきのや福岡市西区の伊都キャンパスを中心に、「知的クラスター」づくりの構想があり、新産業の展開を目指している。


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